担当者 LifeVantage

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近年美容業界で注目を集めている肌フローラ。肌フローラに着目して作られたスキンケア製品などが人気を博しています。ではその気になる肌フローラとは一体なんでしょうか?是非ご自身の肌ケアの参考にしてください。

表皮の化学

美容業界で最近注目を集めている、肌フローラ(皮膚微生物叢)。この微生物の共同体には、悪玉菌や毒素から肌を守り、健康的な美肌をサポートする働きがあります。

そもそも人間の体内では、肌や乳腺、胎盤、精液、卵巣、子宮、卵胞、肺、唾液、口腔粘膜、結膜、胆管、消化管などのいろいろなパーツの細胞や体液内に微生物が生息しています。細胞のひとつひとつ、バクテリアのそれぞれが、その在り方に影響します。物質Xの生成過多になることもあれば、物質Yの生成不足に陥る時もあります。

体内に生態系が存在していると考えていただくといいでしょう。これらは、私たちの食事や睡眠の質、エクササイズのタイミング、触れる物、そして私たちの考え方一つに対して、敏感に反応し影響を受けます。特に顕著に影響が表れるのが肌です。紫外線、塵などの浮遊粒子、他人の皮脂や微生物叢、化粧品やスキンケア製品など、肌にはいつも何かが接触しています。顔もボディも非常にデリケートでありながら、常に攻撃されている状態と同様です。

「健康的な美肌は、トータル的なウェルネスがあってこそ生まれる」という考えが、広く認識されるようになってきています。コントロールできない要因にも対処し、肌を守り、ケアしてきた方の肌は、その努力に見合った健康的な状態であることが多いといえます。

肌フローラとは

肌には「肌フローラ」と呼ばれる常在菌が生息しています。「肌フローラ」は、 表皮の細胞、皮脂、組織、細胞液のいずれかに生息しています。肌のコンディションを整え、健康に保ってくれる見えない生態系が、肌の上に生息しているとお考え下さい。

指紋がひとりひとり違うように、人間には個人差があります。そのため、使用する製品の適合性、肌の色や質、全身の健康状態は、人によって異なります。

英国皮膚科学会のカールステン・フローア教授は、「肌は酸性で、皮脂のように抗菌性が高く、悪玉菌を抑制する天然の防御システムが備わっているため、ある種過酷な環境である」と述べています。また、「普段は均衡を保っている肌の常在菌と免疫システムは連動しており、さらに腸内細菌とも関連しているため、腸内環境同様、肌フローラの健康にはバランスが重要である」とも説いています。

肌タイプ(肌フローラ)は、遺伝的特徴やライフスタイルのように個人に特有であるだけでなく、身体のパーツごとにも異なります。前腕部、腋下、その他のパーツ、そしてもちろん顔自体も、それぞれに異なる肌質を持っているのです。

肌健康のカギは肌フローラのバランス

肌は免疫システムと連携して、感染症から守り、健康的な炎症反応を促進し、有害な環境要因から保護してくれます。

また肌は、人体最大の臓器でもあり(成人の体重の約16%)、主に異物や有害物質から身体を保護するバリアの役割を果たして、血液、筋肉組織、主要な臓器を大気などの日常的な刺激から守っています。

その肌に触れる物がまず接触するのが、バクテリアです。つまりスキンケア製品の浸透からニキビの発生まで、あらゆることがバクテリアの影響を受けているのです。

肌フローラは、皮下脂肪から表皮細胞にいたる様々な層に生息する多様な有機体が織りなすジャングルのようなものです。実際、肌には1000種類もの微生物が合計1兆個以上も生息しています。

そのため、肌はいろいろな方法でケアをする必要があります。単に肌表面を「整える」ためのオールマイティなケア方法では不十分です。「肌に何をつけるか」だけでなく、「身体に取り入れるもの全て」に対して、もっと注意を払わなければなりません。塗布する製品だけでなく、マインドフルネスを意識した行動や日々のルーティン、全身の健康までもが、肌に影響を及ぼします。

肌は呼吸する生きた器官です。ジャングルに例えてみましょう。うっそうと茂る木々と肥沃な土壌は、適切にケアし手入れをする必要があります。砂漠を潤す雨も、ジャングルでは恵みの雨とならない場合もあります。簡単に言えば、健康な肌は、スキンケア製品の選択という表面的なポイントだけでなく、環境全体を健康的に整えることから始まるのです。